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ステンレスのタフトライド処理 [金属加工]

おはようございます

暑いですね!工場の空調はかなりひんやりと冷やしていますが、電力の消費量も上がりコスト高はやむなしというところでしょうか…
材料費も上がり値上げ値上げで根を上げてしまいそうですね(親父ギャグですw


さてさて最近やり始めたワークの紹介です

お客様からの指定でワークのネジ部にタフトライド処理というネジのかじり防止の処理を施したものをやりました
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日本語では塩浴軟窒化処理という表面の硬化処理です

ステンレス、特にオーステナイト系というステンレスはかじり易い特性があり、あまりネジやギヤーといった部分には不向きなところがあります

転造などで加工したネジなどは冷間で圧をかけることで硬化するので幾分はマシかとは思えますが、クロモリなんかとは大分違います

こうしたことから表面を硬化させることで欠点を補います

でもこれもどうやら万全な感じではなく、錆びやすくなるというステンレス本来の強みを弱めることになる現象が起こり得るようです

使用中、或いは在庫管理などで”あら”錆びてる!”なんてことにならないように注意が必要ですね

内径は六角に加工をブローチ盤でやってますが、取り代はL1加工で多めに残しておいた方が無難だったなと思いました

やはり硬く、ブローチに負担が掛からないように注意した方がいいですね

ネジの処理による歪等は思っていたよりも小さいものでした

ゲージを少し柔らかい目にネジを切っているだけで大体OKです


処理後は真っ黒な炭がついて手が真っ黒になります

洗浄等はお客さんと相談して納品したいと思います

ではまた
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