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NC旋盤の対話プログラム [金属加工]

こんにちは

今日はNC旋盤のプログラムの作成方法の一つ、対話プログラムについてです


NCプログラムの作り方は様々な方法で作成・管理・編集を致しますが今回はNC旋盤の中にありますソフトを使った方法で紹介いたします

経験のない方はプログラムなんて難しいんじゃないの?とか、円弧や角度の接点をピタゴラスの定理や三角関数なんかを関数電卓で計算しないといけないんじゃないの?なんて言われることもありますが、図形を作図してそこに加工条件を合わせて簡単に作れる方法を使ってプログラムを作るのが町工場では主流だと思います

今日はオークマ製、マルタスB300という複合加工機で作っている部品を例にみていきましょう
DSC_0170.JPG

上記の部品の画像の反対側の加工の手順です

CENTER_0001_BURST20220204092628954_COVER.JPG

内径側に溝があり側面に90度で穴が開いています

材料は長いものから作ります

DSC_0169.JPG


これを作っては切り落として数個どりで製品を削り上げます

まずは画面の材料の形状、座標の基準など打ち込みます

DSC_0164.JPG


次にどんな工具でどのような加工をするのか?番号を付けた工具を選びます

DSC_0165.JPG

下穴をあける加工ですね

DSC_0166.JPG

何回転回していくらずつ切り込むかの条件を入れます

DSC_0166.JPG

次にどのくらい切り込むのか?形状の指定をしていきます

工具ごとに決めた加工手順通りにすべての工程を終了させたら概ねプログラムを作る手順は終了です

間違いをチェックしてからこれをNCプログラムに変換させていけばよいわけです

DSC_0168.JPG


これだけを見ていますと加工そのもののプログラムの物は余程、複雑なものでなければ簡単にできます


しかし、加工で大切な事は如何にしてこの形状を作るのに大切な工程の手順を考えるかにあります

どんな材料で、どのような向きから削り上げてどこを掴み完成していくのか…

この辺りが経験とセンスが必要となってくるわけであります

加工屋さんでものづくりをしているとこの重要性と仕事の面白さというのは遣り甲斐というものの一つと感じております


今日はざっくりと解説をしてみました
また次回はこれらを少しずつ紐解いていこうと思いますので宜しくおねがいします

それでは最後に宣伝です

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